過去の作品・展覧会
2019年~
2021年に東京都町田市から山梨県北杜市へ移住しました。
憧れだった自然豊かな環境のもと、東京の住宅地ではできなかった焼成方法など、器づくりにとり入れてみたいと思っています。
新しいアトリエと窯は、DIYの得意な夫の協力も得て、今年(2022年)の夏に完成する予定です。
2022年クラフトフェアまつもと+クラフトスクエア
北杜市へ移住を決めて引っ越しまでの間、多くの器をつくり貯めていました。
電気窯の最後の窯焚きでのこと
引っ越し前の1ヶ月、器を焼き続けていた時のことです。使い慣れた窯とも最後との思いで、全ての器を焼き終え、窯出しの時、窯の内側に張り巡らされた太い電熱線の一部が、大きく熔け落ちているのに気づきました。19年間トラブルがなかったので、少し驚きました。この窯の耐火レンガは、今、野焼きや、釉薬の灰づくりの焼き場で、活用しています。
2015年~2018年
2011年に イタリア文化会館で開催された「日本×ファエンツァやきものの現在」 に出品したのをきっかけに、久しぶりに造形作品を展示する機会にめぐまれ、個展では、器と陶のオブジェを一緒に展示するなども試みました。
2018年 西村歓子展 麻布作家碗
ギャラリーの店主のアイデアで白い器と陶のオブジェで真っ白な空間になりました。
生活とともにあるもの
私の造形作品は、四角く段差があり建築の形のように感じられる方もいらっしゃるかと思います。古い建物などを訪ね歩くことが好きで、建築巡りは楽しみの一つです。その中でも階段や神社などの石段に惹かれてきました。旅で長い年月を経て人が歩いた所がへこんでいる石の階段を見たとき、人の気配のようなものを感じました。
人の営みとともにあるもの住居や家具、道具類などには、それらを使っていた人の小さな物語の背景が見えてくるようです。
器にも同様に、食という日々の生活の傍らにあるところに魅力を感じています。
2017年 西村歓子・二村一益展 関口美術館
同じ大学出身の二村さんと一階と二階に別れての展示でした。私は、陶のインスタレーションを二階全体を使い、一部に陶器も並べました。
インスタレーションについて
陶の造形作品を展示するにあたり、ギャラリーなどの空間全体を使い自由に配置しています。作品を置くことで周りの空間に絵画の余白のような空気感が生まれます。静かで時間の流れも感じられるような広がりのある展示にしたいと考えています。
2015年 FAENZA国際陶芸展より 関口美術館
2011年に開催された「日本✕ファエンツァ焼き物の現在」の出品者の展覧会
作品のタイトル
タイトルは、ありません。タイトルをつけることで意味を固定化したくないからです。作品一つ一つがもう一つの言葉のようなものだと考えています。
2003年~2015年
結婚を機に東京都町田市へ移住。毎日の食事を考え買い物をし料理する生活が始まり、食卓で使う器に魅力を感じるようになりました。そして、用を兼ねたシンプル器が制作の中心になりました。
白い粉引の器、半磁器、磁器、木灰釉を施した器、焼締めなどの器を制作。
粉引の器づくり
大学在学中から粉引の器を作ってきましたが、口縁の釉薬の剥がれや染みやすさに長い間苦労し、貫入を最小限にしたり、口縁の釉薬を二重掛けにするなどの改善をしました。焼いたときに出る御本手と呼ばれる赤い斑点のような模様が濃く出過ぎてしまったり、納得できるものができるまで多くの時間を費やしました。
東京での、ほぼ20年間は、孤独な制作が続き、器づくりの難しさも感じる日々でした。
粉引かカップ&ソーサー
粉引台皿
粉引鉢
粉引小鉢
焼締め台皿
粉引一輪挿し
粉引面取り一輪挿し
粉引片口
粉引フタつきマグカップ
磁器浅鉢
灰釉刷毛目湯呑み
1993年~2002年
大学卒業後は、滋賀県大津市にて、主に造形作品を制作。滋賀県立陶芸の森の滞在型施設で半年間制作し、その後も滞在される作家さんのアシスタントなどでお世話になりました。2001年~2005年は、 出身の京都精華大学の非常勤講師を勤め、最後の年は、東京から通いました。
2001年 西村歓子展 CUBICギャラリー (大阪)
一辺が10cmくらいの立方体に近い形体を数点壁に掛けています。
2001年 h6cm w77cm d39cm
1999年 西村歓子展 村松画廊(東京)
1998年 西村歓子展 アートスペース虹(京都)
1998 木、発砲スチロール
h31cm w97cm d25cm
1997年 西村歓子展 アートスペースJONAISAKA(栃木)
1997 h14cm w25cm d50cm
1995年 西村歓子展 ギャラリーマロニエ(京都)
1994年 h30cm w17cm d10cm
1994年 h72cm w35cm d12cm
1994年 hcm wcm dcm
1994年 FAENZA国際陶芸展(イタリア)
1994年 h45cm w21cm d5.5cm
1994年 h65cm w27cm d9cm
1994年 西村歓子展 INAXギャラリー2(東京)
1993年 h15cm w225cm d83cm
(大学院修了制作)
1993年 h30cm w30cm d9cm